2019 教授要綱 3年
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-100-13全部床義歯学・ナンバリングHAO-3-10・実務家教員や実務家による授業○・担当教員  ◎:実務家教員藤原 周(◎)、山村 理(◎)、羽田詩子(◎)、大森和俊(◎)、小嶋千栄子(◎)、堤 由希子(◎)・授業概要歯科補綴学は、歯・口腔・顎、その関連組織の先天性欠如・後天的欠損・喪失や異常を人工装置を用いて修復し、喪失した形態または障害された機能を回復するとともに、継発疾病の予防をはかるために必要な理論と技術を考究する学問である。有床義歯学は歯科補綴学の中で、歯や歯列の欠損を有床義歯で補うことによって失われた機能を回復し、また審美的な回復・改善に寄与することはが主目的の1つである。そのために、まず歯および顎骨の実質欠損により咀嚼系(顎口腔系)に生じる形態的ならびに機能的変化を理解し、さらに、補綴装置装着による治療効果を知ることが必要である。しかし、回復・改善という目的に沿って精巧な加工技術を伴うため、ややもすれば補綴を機械的に考えすぎる場合が多いが、生物学的・生理学的な視点からもとらえておかなければならない。われわれはまず、“歯の一部および全部の欠損を放置しておくと、残存歯をはじめとして、歯周組織、顎関節、神経筋系などの咀嚼系全体にどのような不快な症状や疾患などの問題が発生するか”という最も重要な点を考えなければならない。そうすれば、有床義歯の主目的として、歯の喪失に継発する不快な症状や疾患を予防し、歯を含む残存口腔諸組織を保持して、健康維持に寄与することが最重点であることが容易に理解できる。有床義歯による治療は、医療の一翼を担う歯科医療の一分野としての歯科補綴学に含まれ、医療を取り巻く社会構造の変化の影響を無視しては成り立ち得ない。治療を円滑に進めるためには、患者の尊厳あるいはインフォームドコンセントなど、医療に対する社会の要求とその背景を理解し、良好な医師と患者の関係を築くことが肝要である。急激な高齢化社会を向え高齢者に治療に関する知識とスキルの習得も目的とする。 その修学のために2ユニットを設定している。・ユニット1:全部床義歯治療の基礎的知識と製作法Ⅰ(1回から16回まで)・ユニット2:全部床義歯治療による機能能回復と知識の確認(CBTおよび国家試験対応能力) (17回から30回)・到達目標全部床義歯治療法をその製作、機能回復について学ぶ。・教育手法講義、実習・教科書『補綴臨床に必要な顎口腔の基礎知識』、『無歯顎補綴治療学 3版』・参考書『コンプリートデンチャークリニック』、『歯学生のための摂食・嚥下リハビリテーション学』・オフィスアワー藤原 火曜日~金曜日 13時00~18時00 藤原教授室、山村 月曜日~金曜日 17:00~19:00 研究室、 羽田 月曜日~金曜日 16:00~19:00 研究室、大森 月曜日~水曜日 16:00~19:00 研究室、 堤 水曜日 16:00~19:00 木曜日 16:00~19:00 研究室、小嶋 火曜日 13時00~18時00 水曜日 13時00~18時00 木曜日 13時00~18時00・評価方法試験の成績 50%、平常の成績 50%、平常点の評価方法 ⇨ 小テスト・フィードバック方法13-1ユニット:全部床義歯治療の基礎Ⅰ回数実施日時限担当者学習目標(GIO)行動目標(SBOs)事前事後学修(時間)モデル・コア・カリキュラム第1回4月9日(火)1時限藤原全部床義歯による口腔機能回復のために、その製作の手順について理解する。前処置について説明できる。教科書:第2章~第12章の目次をとその内容を確認すること1時間E-3-4)-(2)-⑫ 印象採得について説明できる。E-3-4)-(2)-⑥顎間関係の記録について説明できる。E-3-4)-(2)-⑦ ろう義歯試適について説明できる。E-3-4)-(2)-⑫

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