-100-14歯科基礎生物学・ナンバリングBSD-1-06・実務家教員や実務家による授業・担当教員 ◎:実務家教員村上幸孝、佐藤和彦・授業概要地球上に存在する生命体、いわゆる“生き物”は動・植物、微生物などを含み、その種類は無限であると言っても過言ではなく、これらの生命体が織りなす生命現象は全て生物学の研究対象である。一方、医学、歯科医学における研究対象は、もっぱらヒトおよびヒトに関連の深い生物に絞られる。人体の構造と機能を効率的に学ぶために解剖学、生理学、生化学、病理学、免疫学等の専門分野が確立されているが、それらの知見は生物学から得られた知識を発展、深化させたものである。従って歯科医学を志す者にとって、生物学の基礎知識を習得することは各専門分野を学習するうえで不可欠の出発点である。本講義では生命の基本単位である細胞の構造と機能および、それらを支える遺伝子から説き起こし、次いで細胞の集合体である組織・器官の働きについて解説する。さらに、これらの知識に立脚し、ヒトが環境変化にいかに対応するのかを血液を含む体液、ホルモンおよび自律神経を中心として概説する。また有害な外来因子に対する積極的な防御反応である免疫の基礎についても言及する。このように本講義は高校時代に学習した知識を確認、発展させるのみならず、歯科医学の中心をなす疾病論を学ぶために不可欠な基礎的知識の習得を目的としたものである。・到達目標歯科医学を学ぶために不可欠な生物学の知識を修得する。具体的には、1.生命の基本単位である細胞の構造と機能、それらを支える遺伝子について理解する。2.細胞の集合体である組織・器官の働きについて理解する。3.血液を含む体液、ホルモンおよび自律神経について理解する。4.有害な外来因子に対する積極的な防御反応である免疫の基礎を理解する。・教育手法講義・教科書『医療・看護系のための生物学』田村隆明 著(裳華房)・参考書『illustrated 基礎生命科学 第3版』竹島 浩 編集、竹島 浩、柿澤 昌 共著(京都廣川書店)『からだの構造と機能』A. シェフラー、S. シュミット 共著、三木明徳、井上貴央 監訳(西村書店)『改訂版 視覚でとらえるフォトサイエンス 生物図録』鈴木孝仁 監修(数研出版)・オフィスアワー村上:月~金曜日 16時30分~18時00分 村上教授室(1号館3階)佐藤:月曜日 16時30分~18時00分、土曜日 9時00分~13時00分 解剖学研究室(1号館1階)・評価方法試験の成績 50%、平常の成績 50%、平常の成績の評価方法 ⇨ 中間試験(50%)、小テスト(50%)・フィードバック方法課題、小テストに対する解説を提出後の授業時間に行う。回数実施日時限担当者学習目標(GIO)行動目標(SBOs)事前事後学修(時間)モデル・コア・カリキュラム第1回4月9日(火)Aクラス:2時限Bクラス:1時限村上生物を無生物と区別する特徴、真核細胞と原核細胞の違いなどについて理解する。生物を無生物と区別する特徴について説明できる。事前に1章「生物学の基礎」p1〜10を読んでおくこと。事後にチェックリスト項目を自分でまとめること。1時間C-2-3)-①原核細胞と真核細胞の違いについて説明できる。C-4-1)-①生物の大まかな分類について説明できる。C-2-3)-①生命の誕生に関する仮説について説明できる。C-2-3)-①
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