教授要綱2年
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-153-F シミュレーション実習(模型実習・相互演習(実習)) 臨床実習では実際の患者と接し、コミュニケーションを構築し、インフォームド・コンセントを行うなどの態度が重要である。また、基本的な診察・臨床技能について自験を通して習得していくことが求められる。従って臨床実習に進む前、臨床実習中にも、臨床能力の知識だけでなく態度及び技能についてシミュレーション実習(模型実習・相互演習(実習))を通して十分に訓練することが必要である。F-1 診療の基本ねらい :口腔内の診察・記録及び歯科診療時の医療安全・感染対策について、知識・技能及び態度をシミュレーション実習(模型実習・相互演習(実習))を通して修得する。学修目標:F-1-1)口腔内の診察・記録①患者情報を収集、分析できる。②患者情報から必要な診察、検査を説明できる。③高頻度歯科疾患を診断し、その治療方針・治療計画を立案できる。④主観的所見、客観的所見、評価、計画(subjective,objective,assessment,plan )で診療録を作成できる。⑤インフォームド・コンセントを得ることができる。⑥患者に関する医療情報を他の機関から収集(対診)し、また提供することができる。⑦口腔と医科疾患との関連について説明することができる。F-1-2)医療安全・感染対策①歯科用器具を安全に操作ができる。②清潔に配慮した操作ができる。③医療安全対策を実践できる。④標準予防策を実践できる。⑤一次救命処置ができる。F-2 基本的診察法ねらい :良好な医師-患者関係を構築するために必要な医療面接、全身状態の把握及び歯科治療に必要な診察と検査について、知識・技能及び態度を、シミュレーション実習(模型実習・相互演習(実習))を通して修得する。学修目標:F-2-1)医療面接①適切な身だしなみ、言葉遣い及び態度で患者に接することができる。②医療面接における基本的なコミュニケーションができる。③患者の病歴(主訴、現病歴、既往歴、家族歴)を聴取できる。④患者の身体的・精神的・社会的苦痛に配慮し、問題点を抽出、整理できる。⑤患者の不安、不満や表情、行動の変化に適切に対応できる。⑥患者のプライバシーに配慮できる。⑦患者に診断結果と治療方針・治療計画(保隙装置、矯正治療装置の使用に関することを含む)を説明できる。F-2-2)全身状態の把握及び歯科治療に必要な診察と検査①バイタルサイン(血圧・脈拍・呼吸・体温)を測定し、評価できる。②意識状態を確認し、評価できる。③頭頸部の状態の診察ができる(視診、触診、打診、聴診、温度診)。④歯周組織検査(プラーク染め出し、歯の動揺度検査、歯周ポケット検査)が実施できる。⑤口内法デンタルエックス線検査の必要性を患者に説明し、その撮影ができる。⑥その他の必要な画像検査の必要性を患者に説明し、撮影の指示ができる。⑦電気的根管長測定の必要性を患者に説明し、実施できる。⑧根管内細菌培養検査の必要性を患者に説明し、実施できる。⑨唾液分泌能検査の必要性を患者に説明し、実施できる。⑩咀嚼機能検査の必要性を患者に説明し、実施できる。⑪診察及び検査結果を正確に診療録に記載できる。⑫口腔内状態を記録できる。F-3 基本的臨床技能ねらい :歯科診療を実践するための基本的臨床手技をシミュレーション実習(模型実習・相互演習(実習))を通し

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