教授要綱2年
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-152-E-5 高齢者、障害者、精神・心身医学的疾患E-5-1)高齢者の歯科治療ねらい :高齢者の身体的、精神的及び心理的特徴と歯科治療上の留意点を理解する。学修目標:①高齢者の生理的、心理的及び行動的特徴を説明できる。②高齢者に多く見られる疾患及び服用している薬物を説明できる。③口腔機能低下の検査と予防法(介護予防を含む)を説明できる。④高齢者における口腔健康管理の用具と処置を説明できる。⑤高齢者の歯科治療時の全身管理を説明できる。⑥要介護高齢者(在宅要介護者を含む)の歯科治療時の注意点を説明できる。⑦在宅医療(訪問歯科診療を含む)を説明できる。⑧摂食嚥下障害の診察、検査及び診断を説明できる。⑨摂食嚥下リハビリテーションを説明できる。⑩栄養管理や食形態の調整を説明できる。⑪高齢者の虐待の徴候と対応を説明できる。E-5-2)障害者の歯科治療ねらい :障害者の身体的、精神的及び心理的特徴と歯科治療上の留意点を理解する。学修目標:①障害者の身体的、精神的及び心理的特徴を説明できる。②障害者の行動調整(行動管理)と歯科治療に必要な注意点を説明できる。③障害者における歯科治療の特殊性を説明できる。④障害者の口腔ケア及び口腔衛生指導を説明できる。⑤発達期の摂食嚥下障害の診察、評価、診断を説明できる。⑥発達期の摂食嚥下障害のリハビリテーションを説明できる。E-5-3)精神・心身医学的疾患ねらい :心と体は密接に関連していることを理解し、精神・心身医学的疾患の基本的知識を身に付ける。学修目標:①心身相関を説明できる。②口腔顔面領域に関連して現れる精神・心身医学的病態を説明できる③心理テストの目的と意義を説明できる。④舌痛症を説明できる。⑤歯科治療恐怖症を説明できる。⑥心身医学的治療を説明できる。E-6 医師と連携するために必要な医学的知識ねらい :患者の症候・病態が生じる原因と、それらを伴う代表的疾患を挙げ、患者情報をもとに疾患を推測できる。また医師と連携するために必要な医学的知識を学修し、合併する疾患について必要な知識を検索し、医科歯科連携の必要性と歯科医師の関わり方を説明できる。学修目標:①全身的症候・病態を説明できる 発熱、全身倦怠感、体重減少・増加、ショック、意識障害、脱水、浮腫、けいれん、めまい、黄疸、呼吸困難、チアノーゼ、頭痛、動悸、息切れ、胸痛、睡眠障害、嘔吐、下痢②医科疾患合併患者の歯科治療時の注意点を説明できる。③妊産婦の歯科医療時の注意点を説明できる。*代表的医科疾患・病態の例呼吸器系:呼吸不全、閉塞性肺疾患(気管支喘息を含む)、拘束性肺疾患、誤嚥性肺炎循環器系:心不全、心内膜炎、弁膜症、虚血性心疾患、不整脈、高血圧症、深部静脈血栓症消化器系:消化性潰瘍、急性・慢性肝炎、肝硬変血液・造血器・リンパ系:貧血、出血傾向、白血病内分泌系:糖尿病、甲状腺疾患、骨粗鬆症免疫・アレルギー:免疫不全、膠原病、アレルギー疾患神経系:脳血管障害、Alzheimer病、Parkinson病、てんかん皮膚系:皮膚ウイルス感染症(麻疹、手足口病を含む)腎・尿路系:慢性腎臓病・急性腎障害感染症:ウイルス感染症、細菌感染症、真菌感染症精神系:認知症、統合失調症、不安障害、うつ病小児:小児けいれん性疾患、先天性疾患、発達障害
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