-139-A-6-2)医療上の事故等への対処と予防ねらい :医療上の事故等(インシデントや医療関連感染を含む)が発生した場合の対処方法と予防策を身に付ける。学修目標:①医療事故と医療過誤の違いを説明できる。②医療法に基づく医療事故調査制度を説明できる。③医療上の事故等が発生した際の緊急処置や記録、報告を説明できる。④医療上の事故等に対する具体的な防止対策や信頼性設計を説明できる。⑤医療上の事故等の事例の原因を分析し、防止対策を立案できる。⑥信頼性設計をはじめとする基本的な安全対策手法を概説できる。A-6-3)医療従事者の健康と安全ねらい :医療従事者が遭遇する医療上の事故等(インシデントや医療関連感染を含む)について、基本的な予防・対処及び改善の方法を身に付ける。学修目標:①医療従事者の健康管理(予防接種を含む)の重要性を説明できる。②標準予防策(Standard Precautions)を説明できる。③感染経路別予防策を説明できる。④針刺し事故等に遭遇した際の対処の仕方を説明できる。⑤医療現場における労働環境の改善の必要性を説明できる。A-7 社会における医療の実践 医療人として求められる社会的役割を担い、地域社会と国際社会に貢献する。A-7-1)地域医療への貢献ねらい :地域医療・地域保健の在り方と現状及び課題を理解し、地域医療に貢献するための能力を身に付ける。学修目標:①地域社会(へき地・離島を含む)における歯科医療の現状を概説できる。②医療計画(医療圏、基準病床数、地域医療支援病院、病院・診療所・薬局の連携等)及び地域医療構想を説明できる。③地域包括ケアシステムの概念を理解し、地域における、保健(母子保健、学校保健、産業保健、成人・高齢者保健、地域保健、精神保健)・医療・福祉・介護の分野間及び多職種間(行政を含む)の連携の必要性を説明できる。④かかりつけ歯科医等の役割や地域医療の基盤となるプライマリ・ケアの必要性を理解し、実践に必要な能力を身に付ける。⑤地域における在宅医療(訪問歯科診療を含む)、救急医療及び離島・へき地医療の体制を説明できる。⑥災害医療(災害時保健医療、医療救護班、災害派遣医療チーム(Disaster Medical Assistance Team
)、災害拠点病院、トリアージ、Post Traumatic Stress Disorder 、ストレス等)を説明できる。⑦地域医療に積極的に参加・貢献する。A-7-2)国際医療への貢献ねらい :国際社会における医療の現状と課題を理解し、実践するための基礎的素養を身に付ける。学修目標:①患者の文化的背景を尊重し、英語をはじめとし異なる言語に対応することができる。②地域医療の中での国際化を把握し、価値観の多様性を尊重した医療の実践に配慮することができる。③保健、医療に関する国際的課題について理解し、説明できる。④日本の医療の特徴を理解し、国際社会への貢献の意義を理解している。⑤医療に関わる国際協力の重要性を理解し、仕組みを説明できる。A-8 科学的探究 医学・医療の発展のための医学研究の必要性を十分に理解し、批判的思考も身に付けながら、学術・研究活動に関与する。A-8-1)医学研究への志向の涵養(研究マインドの涵養)ねらい :生命科学や医療技術の成果について生涯を通じて学び、病因や病態を解明するなどの研究マインドを涵養する。学修目標:①生命科学の講義・実習で得た知識を、診療で経験した病態の解析に応用できる。②臨床上の疑問(Clinical Question )を定式化できる。③患者や疾患を分析するために、教科書・論文などから最新の情報を検索・整理統合することができる。A-9 生涯にわたって共に学ぶ姿勢 歯科医療の質の向上のために絶えず省察し、他の歯科医師・医療者と共に研鑽しながら、生涯にわたって学び続ける。