教授要綱2年
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-138-ねらい :統合された知識、技能、態度に基づき、患者の立場を尊重しながら、口腔・顎顔面領域を総合的に診療できる実践的能力を身に付ける。学修目標:①適切な医療面接により、患者との良好な関係を構築し、必要に応じて患者教育を実施できる。②全身状態の評価に基づいた口腔・顎顔面領域の診察ができる。③口腔・顎顔面領域の疾患を正しく診断し、患者の立場を尊重した治療方針・治療計画を立案できる。④患者中心の医療を目指したインフォームド・コンセントを得ることができる。⑤基本的な臨床手技を適切な態度で実践できる。⑥治療経過及び結果を自ら振り返り適切に評価できる。A-4 コミュニケーション能力 患者の心理・社会的背景を踏まえながら、患者及びその家族と良好な信頼関係を築く。A-4-1)コミュニケーションねらい :信頼関係を確立するために、コミュニケーションの重要性を理解し、その能力を身に付ける。学修目標:①コミュニケーションの意義、目的と技法(言語的・準言語的・非言語的)を説明できる。②コミュニケーションを通じて良好な人間関係を築くことができる。③医療面接における基本的なコミュニケーションができる。A-4-2)患者と歯科医師の関係ねらい :患者やその家族と歯科医師の良好な関係を築くために、患者の個別的背景を理解し、問題点を把握する能力を身に付ける。学修目標:①患者と家族の精神的・身体的苦痛に十分配慮できる。②患者に分かりやすい言葉で説明できる。③患者の心理的・社会的背景や自立した生活を送るための課題を把握し、抱える問題点を抽出・整理できる。④医療行為は患者と歯科医師との高度な信頼関係を基礎とする契約に基づいていることを説明できる。⑤患者の要望(診察・転医・紹介)への対処の仕方を説明できる。⑥患者のプライバシーに配慮できる。⑦患者情報の守秘義務と患者等への情報提供の重要性を理解し、適切な取扱ができる。A-5 チーム医療の実践 保健・医療・福祉・介護及び患者に関わる全ての人々の役割を理解し、連携する。A-5-1)患者中心のチーム医療ねらい :患者中心のチーム医療の重要性を理解し、他の医療従事者との連携を身に付ける。学修目標:①患者中心のチーム医療の意義を説明できる。②医療チームや各構成員(歯科医師、医師、薬剤師、看護師、歯科衛生士、歯科技工士、その他の医療職)の役割分担と連携・責任体制を説明できる。③保健・医療・福祉・介護における多職種連携と歯科医師の役割を説明できる。④他の医療機関への紹介を行うための手続を説明できる。⑤患者情報の守秘と患者等への情報提供の重要性を説明できる。⑥セカンドオピニオンを説明できる。⑦人生の最終段階における歯科の関わりと本人の意思決定・表示を説明できる。A-6 医療の質と安全の管理 患者及び医療者にとって、良質で安全な医療を提供する。A-6-1)安全性の確保ねらい :信頼される安全・安心な歯科医療を提供するために、医療上の事故等(インシデントや医療関連感染を含む)は日常的に起こる可能性があることを認識し、過去の事例に学び、事故を防止し、患者の安全確保を最優先するために必要な知識を身に付ける。学修目標:①医療上の事故等の発生要因(ヒューマンエラー、システムエラー等)を説明できる。②医療上の事故等に対する防止策を説明できる。③医療現場における報告・連絡・相談及び診療録記載の重要性を説明できる。④医療の安全性に関する情報の共有、分析の重要性を説明できる。⑤医療機関に求められる医療安全管理体制を概説できる。⑥医療関連感染の原因と対策を概説できる。⑦歯科医療における事故の具体例を列挙できる。

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