教授要綱2年
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-123-17歯冠修復学Ⅰ・授業概要歯冠修復学(保存修復学)は歯科保存学の一分野として体系づけられる。歯の硬組織の疾患を予防・治療し、その形態と機能を回復して歯の保存を図り、口腔の機能と健康を維持増進させる学問であり、歯科臨床の根幹をなすと言える。この分野ではう蝕の発生機序・進行や歯の硬組織への様々な侵襲に対する制御、硬組織再石灰化、加齢に伴う生理的変化への対処に取組み、従来のう蝕病巣の徹底的除去と予防的な意義のもと、ミニマルインターベンションの概念に基づいた歯科医療、う蝕治療について学ぶ。これらの根拠としてはう蝕学の発展、歯科接着技法と材料の進歩、公衆および個人口腔衛生の徹底、患者・疾患管理型医療の発展があるが、それらについても学ぶものである。2年次後学期は歯冠修復学 I として「概論、う蝕、う蝕以外の硬組織疾患と加齢変化、歯髄障害・歯髄保護、診療設備・器械・器具、窩洞、修復方法」を学ぶ。・教科書『保存修復学21第五版』田上順次 他(永末書店)・参考書『保存修復学第6版』千田彰他(医歯薬出版)、『保存修復クリニカルガイド第2版』千田 彰 他(医歯薬出版)、『保存修復学専門用語集第2版 日本歯科保存学会編』(医歯薬出版)・オフィスアワー月曜日~金曜日 16:30~19:00、1号館3階 堀田教授室(堀田教授)、1号館1階 歯科保存学分野歯冠修復学研究室(大橋講師:月・水のみ、日下部講師、尾池助教、村瀬助教、片山助教)・評価方法試験の成績(50%)、平常の成績(50%) 平常の成績の評価方法 ⇨ 確認テスト(50%)、10分間小テスト(50%)回 数担当者学習目標(GIO)行動目標(SBOs)予習項目モデル・コア・カリキュラム第1回9月4日(火)2時限堀田保存修復学の目的と変遷および歯の構造について理解する。1)保存修復学について述べることができる。教科書(第五版保存修復学21)  :P1-14参考書(保存修復学第6版)  :P1-12E-3-3)-(1)-②E-3-1)-④2)保存修復目的について記述できる。3)保存修復学の変遷について記述できる。4)エナメル質について記述できる。5)象牙質について記述できる。6)セメント質について記述できる。7)象牙質・歯髄複合体について記述できる。8)歯の生理的変化について記述できる。第2回9月11日(火)2時限堀田検査・診断・治療方針について理解する。1)検査(情報収集)について記述できる。教科書(第五版保存修復学21)  :P14-27参考書(保存修復学第6版)  :P45-60E-1-1)-①E-1-1)-②E-1-1)-③E-1-1)-④E-1-1)-⑤E-1-1)-⑥E-1-1)-⑦E-1-1)-⑧E-3-3)-(1)-①2)診断(問題点の分析・抽出)について記述できる。3)治療計画、方針について記述できる。4)インフォームドコンセントについて述べることができる。第3回9月18日(火)2時限堀田う蝕について理解して習得する。1)発症機構について述べることができる。教科書(第五版保存修復学21)  :P29-38参考書(保存修復学第6版)  :P13-14、21-23、27-31E-3-2)-①2)エナメル質・象牙質う蝕について記述できる。3)根面・乳歯・二次う蝕について記述できる。第4回9月25日(火)2時限堀田う蝕のリスクファクターについて習得する。1)う蝕のリスクについて記述できる。教科書(第五版保存修復学21)  :P38-42参考書(保存修復学第6版)  :P24-27B-3-2)-①B-3-2)-③E-3-3)-(1)-①2)う蝕のリスク診断について記述できる。3)リスクファクターの改善について記述できる。

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