教授要綱2年
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-119-病理学総論16・授業概要疾病(疾患)は正常な組織細胞の生理的生命現象の破綻から生じ、疾病の原因、発症機転、経過および転帰の時間経緯の中で具体的な機能的、形態的異常である。病理学は疾患の診断と治療方針や予防に貢献する学問として重要な位置を占める。2学年では、あらゆる疾病に共通した発症機転と経過や転帰の現象を学ぶ病理学総論と個々の顎顔面、口腔領域における疾患が含まれる病理学各論(口腔病理学)の基本に注目して授業を進める。・教科書『はじめの一歩の病理学(第2版)』深山正久/編(羊土社)、『標準病理学(第5版)』坂本穆彦(医学書院)・参考書『入門組織学 改訂第2版』牛木辰男(羊土社)、『組織細胞生物学 原著第3版』Abraham L.Kierszenbaum編/著、内山安男 訳(南江堂)・オフィスアワー月曜日〜金曜日 17:00~(その他はアポイント)、1号館3階 永山教授室(永山教授)、1号館4階 口腔病理学研究室(江原講師、中尾助教)・評価方法試験の成績(50%)、平常の成績(50%) 平常の成績の評価方法 ⇨ 確認テスト(100%)回 数担当者学習目標(GIO)行動目標(SBOs)予習項目モデル・コア・カリキュラム第1回9月4日(火)1時限永山病理学とは何かを理解する。疾病の定義を説明できる。教科書・参考書C-5-1)-②病因論を理解する。内因と外因をそれぞれ挙げ、多因子疾患についても説明できる。C-5-1)-②疾病の原因(病因論)の考え方と遺伝子異常を理解する。病因を説明できる。C-5-1)-①第2回9月11日(火)1時限江原退行性病変の病因と形態的所見、および物質代謝異常の病態を理解する。糖質、タンパク質、脂質、核酸、無機質など物質代謝異常の病態を説明できる。教科書・参考書C-5-2)-②細胞傷害の原因と機構を説明できる。C-5-2)-①萎縮の成因を説明できる。C-5-2)-④壊死の形態的特徴、およびアポトーシスとの相違を説明できる。C-5-2)-③第3回9月18日(火)1時限永山修復と再生の意義とこれらの形態的所見を理解する。組織の再生と修復や肥大、増生を説明できる。教科書・参考書C-5-3)-①化生と異形成を説明できる。教科書・参考書C-5-3)-③創傷治癒の過程を説明できる。C-5-3)-④肉芽組織と器質化を説明できる。C-5-3)-⑤第4回9月25日(火)1時限永山循環障害の成因、形態及びその転帰を理解する。虚血、充血、うっ血の徴候と、それぞれの原因と病態を説明できる。教科書・参考書C-5-4)-①出血の原因と種類、および止血の機構を説明できる。C-5-4)-②血栓症の成因と病態、および転帰を説明できる。C-5-4)-③塞栓の種類、経路、および病態を説明できる。C-5-4)-③梗塞の種類と病態を説明できる。C-5-4)-④浮腫の原因とその病態を説明できる。C-5-4)-⑤ショックの原因と成因を説明できる。C-5-4)-⑥
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