教授要綱2年
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-116-歯科理工学実習15・授業概要歯科臨床では、様々な歯科材料、器械器具類が高頻度に使用される。優れた診療、技工を効率良く実施するためには、材料の特性を充分に理解し、その適切な使用法ならびに技工操作に関する基本原理を体得しなければならない。歯科理工学では、各種材料に関する物理的・化学的性質面からの理解と生体への影響についても学び、材料・機械類の適切な取り扱い方とその効率化を会得することによって歯科臨床に役立てようとするものである。一般目標としては、歯科材料に使用される素材の特性と用途に応じた所要性質および歯科材料の種類と特性、基本的成形技術を理解し、これらの主たる成形方法を習得することである。・指定図書『歯科理工学講義実習』(朝日大学歯学部口腔機能修復学講座歯科理工学分野編)、『スタンダード歯科理工学』(学建書院)・参考書『コア歯科理工学』(医歯薬出版)、『CBTの辞典』(CBTの辞典の会)、『歯科理工学教育用語集』日本歯科理工学会 編(医歯薬出版)・オフィスアワー月~金 16:30~18:00、土 12:30~14:00(事前にメール等で連絡すること) 歯科理工学研究室 玉置教授、奥山准教授、駒田助教、新谷助教・評価方法実習試験 (60%)、態度 (20%)、レポート等提出物 (20%)回 数担当者学習目標(GIO)行動目標(SBOs)予習項目モデル・コア・カリキュラム第1、2回9月5日(水)3、4時限玉置奥山駒田新谷堀口西川高橋歯科における代表的な金属成型加工法である鋳造の工程を理解し、模型製作からパターン成形、埋没操作による鋳型製作までに関わる器材の特徴と役割を習得する。パターン材料としてのワックスの性質を説明できる。インレーワックスを用いてパターン製作と適正な取り扱いが実演できる。鋳造に使用する器材を列挙できる。歯科鋳造用埋没材の特性を説明できる。埋没材の練和と流込みによる鋳型製作が実演できる。歯科精密鋳造の工程を説明できる。実習テキスト:鋳造の項目D-1-①歯科医療機器(歯科材料・器械・器具)の所要性質と用途を説明できる。D-1-②生体材料の力学的、物理的、化学的および生物学的所要性質を説明できる。D-2-①修復材料と修復法の種類と特徴を説明できる。第3、4回9月12日(水)3、4時限玉置奥山駒田新谷堀口西川高橋鋳型焼却から、合金溶解による鋳造を行う手技を学び、鋳造収縮の補償や寸法精度、補綴物の研磨までにおける一連の工程を理解する。鋳造欠陥を列挙並びに説明できる。代表的な歯科用金属の溶融方法を説明できる。補綴物の研磨の重要性を説明できる。ブローパイプの適正な使用法を実演できる。金属の鋳造収縮を説明できる。金属の溶融に使用する炎の調節を実演できる。フラックスの成分と意義を説明できる。実習テキスト:鋳造の項目D-1-①歯科医療機器(歯科材料・器械・器具)の所要性質と用途を説明できる。D-1-③診療用器械・器具の構造と特性を説明できる。D-2-①修復材料と修復法の種類と特徴を説明できる。第5、6回9月19日(水)3、4時限玉置奥山駒田新谷堀口西川高橋口腔内の情報を外部で模型として採るための印象採得において、変形が少なく寸法精度のよい模型製作を行うのに適した印象材とその各種特性を知り、それらの使用法を習得する。各種印象材の標準的な練和ができる。印象材の応力緩和を説明できる。弾性ひずみ、永久ひずみを説明できる。弾性印象材と非弾性印象材の特徴と用途を説明できる。ハイドロコロイド印象材の種類と特徴を説明できる。各種ゴム質印象材の種類と特徴を説明できる。実習テキスト:印象材・石膏の項目D-1-①歯科医療機器(歯科材料・器械・器具)の所要性質と用途を説明できる。D-2-②歯冠修復・義歯用材料の種類、用途、成分・組成、特性、操作方法を説明できる。
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