教授要綱1年(2018)
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-84-歯科基礎化学13・授業概要歯科医師は,歯科医療の現場で、医薬品や歯科材料など実に多くの化学物質を用いている。そして治療の対象であるヒトもまた、有機物をはじめとした多種多様な化学物質の集合体である。『化学』はまさにその「物質」の性質、構造および変化(反応、機能)をあつかう学問であり、歯科医学にとって極めて重要な基礎科目の1つといえる。そこで本講義では、高校の化学を十分に習得しているとはいえない現状を踏まえ、高校の化学を絶えず参照しながら、歯学専門課程に進むために十分な「化学的基礎知識」と「思考法」の習得を目指す。具体的には、前半で原子の構造と電子配置、元素の周期律、化学結合、酸-塩基反応などを無機物質を中心に学習する。後半では、有機化学の基礎的概念、有機化合物の構造、性質、反応などについての初歩的な事項を学ぶ。・教科書『ティンバーレイク教養の化学』K. Timberlake and W. Timberlake著、渡辺 正, 尾中 篤訳(東京化学同人)・参考書『ビギナーズ有機化学第2版』川端 潤 著(化学同人)、『生体分子の化学』相本三郎、赤路健一 著(化学同人)、『メディカル化学』齋藤勝裕 他共著 (裳華房) 『教養としての化学入門』 K. Waldron著、竹内敬人訳(化学同人)、『スタンダード歯科理工学第6版』中嶌 裕他編((学建書院)、 『スタンダード衛生・公衆衛生第15版』安井利一他編(学建書院)、『スタンダード生化学・口腔生化学第3版』池尾 隆他編(学建書院)・オフィスアワー毎週 月曜日~木曜日 16時30分~17時30分 口腔生化学分野研究室(1号館4階)・評価方法定期試験の成績 50%、平常の成績50%、平常点の評価方法 ⇒ 授業の参加態度および小テスト(4回)と中間テスト回 数担当者学習目標(GIO)行動目標(SBOs)予習項目モデル・コア・カリキュラム第1回4月10日(火)1/2時限川木物質の分類と構成要素を理解する。物質の三態を理解する。1)混合物と純物質について説明し、混合物の分離法について説明できる。2)混合物の分離方法を具体例を挙げて説明できる。3)元素・単体・化合物を区別して説明できる。4)物質の状態変化を説明できる。教科書 p1~5、24~30暮らしと化学物質とエネルギーA-2-2)-①講義、国内外の教科書・論文、検索情報等の内容について、重要事項や問題点を抽出できる。C-1-1)-①原子と生体を構成する元素について説明できる。第2回4月11日(水)2/3時限川木原子の構造と電子配置を理解する。1)原子の構造を説明できる。2)同素体と同位体を区別して説明できる。3)分子、イオンについて説明できる。4)水素原子、ヘリウム原子のモデルを概説できる。5)電子殻と電子の軌道について説明できる。6)おもな原子の電子配置を列記できる。教科書 p40~46元素と原子A-2-2)-①講義、国内外の教科書・論文、検索情報等の内容について、重要事項や問題点を抽出できる。C-1-1)-①原子と生体を構成する元素について説明できる。第3回4月17日(火)1/2時限川木周期表と電子配置の関係を理解する。1)電子殻とそのエネルギーについて説明できる。2)周期表と電子配置の関係について説明できる。教科書 p54~66電子配置と周期性A-2-2)-①講義、国内外の教科書・論文、検索情報等の内容について、重要事項や問題点を抽出できる。C-1-1)-①原子と生体を構成する元素について説明できる。第4回4月18日(水)2/3時限川木元素の周期律を理解する。1)周期表の成り立ちを説明できる。2)イオン化エネルギーについて説明できる。3)電子親和力について説明できる。4)安定な電子配置について説明できる。教科書 p54~66電子配置と周期性A-2-2)-①講義、国内外の教科書・論文、検索情報等の内容について、重要事項や問題点を抽出できる。C-1-1)-①原子と生体を構成する元素について説明できる。

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