教授要綱4年(2017)
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-81-14障害者歯科学・授業概要障害者歯科学とは、精神や身体の障害について、また障害者にみられる歯科疾患の特質、原因と症状について研究し、あわせて診断、予防と治療法の研究と開発を行い、それを教育と歯科診療に具体化させていく歯科学の一分野である。近年は本格的な小子・高齢社会を迎えて、重度障害児・者や要介護高齢者が増加している。そのために機能または能力障害者に対して行う歯科についての包括的治療法が求められている。障害者の歯科治療を実施するにあたり、医学的知識はもとより、この方面の法的、社会的知識が強く要求され、単に歯科治療を行うものとかなり異なっている。本授業は障害者の特性および問題点ならびに歯科的対応法について理解し、他の歯科治療学の臨床講義とも有機的に結びつくような幅広い内容となる。・教科書『スペシャルニーズデンティストリー障害者歯科』日本障害者歯科学会 編集(医歯薬出版、第2版)・参考書なし・オフィスアワー月曜日〜金曜日 16:30〜18:00 教授室(玄教授)、障害者歯科研究室(安田准教授、橋本講師)・評価方法試験の成績(90%)、平常の成績(10%)、平常点の評価方法 ⇨ 中間試験(60%)、小テスト(40%)回 数担当者学習目標(GIO)行動目標(SBOs)予習項目モデル・コア・カリキュラム第1回9月7日(木)1時限玄健康と病気と障害の構造を理解する。社会福祉制度を理解する。健康と疾病と障害の概念を説明する。ノーマライゼーションを説明する。障害者に関わる社会福祉制度を説明する。クオリティオブライフ(QOL)を説明する。障害患者とその家族との関係を説明する。障害者のもつ心理・社会的問題を説明する。教科書:病気と障害p10〜12教科書:p7〜9教科書:p23〜25教科書:p6〜7教科書:P9〜10教科書:P9〜10B-1-①健康の概念B-1-②口腔と全身の健康B-1-③疾病の概念、種類B-2-2)-⑦ノーマライゼーションの考え方B-2-2)-⑥障害者の社会環境B-2-2)-⑥障害者の社会環境B-2-2)-⑥障害者の社会環境B-2-2)-⑥障害者の社会環境第2回9月14日(木)1時限玄障害者の歯科医療の意義、目的を理解する。要介護高齢者の口腔介護と口腔機能の回復について理解する。障害者の口腔保健を説明する。要介護者、高齢者に対する地域口腔保健を説明する。障害者に対する地域口腔保健を説明する。保健・医療・福祉の連携と歯科医師の役割を説明する。口腔と全身の健康との関連を説明する。口腔疾患の予防と健康管理を説明する。教科書:p12〜22教科書:p23〜39E-4-4)-③障害者の歯科保健指導B-2-2)-⑧地域医療のあり方B-2-2)-⑨他職種の連携A-7-3)-③さまざまな分野での連携を理解B-1-①健康の概念B-1-②口腔と全身の健康B-1-③疾病の概念、種類第3回9月21日(木)1時限玄精神遅滞者の特徴と歯科治療の注意点を理解する。精神遅滞者の身体的、精神的および心理的特徴を説明する。精神遅滞者の行動調整と歯科治療を説明する。精神遅滞者の歯科保健指導を説明する。精神遅滞者の基本的な歯科治療方針と処置について説明する。教科書:p40〜47E-4-4)-①障害者の特徴E-4-4)-②障害者の行動調整E-4-4)-③障害者の歯科保健指導E-4-4)-④口腔ケアの処置E-4-4)-⑤障害者の基本的対応

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