教授要綱4年(2017)
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-76-12歯科矯正学・授業概要歯科矯正学とは、顎顔面頭蓋および歯列の成長・発育を考慮して、正しい機能と良好な顔貌を獲得するために、上下顎関係および咬合の異常を改善する治療法について、基礎的・臨床的に学ぶ学問である。歯科矯正学を修得するためには、正常咬合の概念を理解し、不正咬合の原因、種類、診察、診査、診断、治療および予防法について学ぶことが重要である。また、合理的な矯正治療を施すためには、矯正治療に必要な力学と矯正治療によって起こる生体の反応について充分理解する必要がある。・教科書『歯科矯正学 第5版』北井則行 他(医歯薬出版)・参考書『改訂版 新しい歯科矯正学』北井則行 他(永末書店)、『新版 プロフィトの現代歯科矯正学』WILLIAM R.PROFFIT 著、高田健治 訳(クインテッセンス出版)・オフィスアワー毎週金曜日 16:30~18:00 1号館3階北井教授室および矯正歯科医局・評価方法試験の成績 90%、平常の成績 10%、平常点の評価方法 ⇨ 中間試験(60%)、課題レポート(40%)回 数担当者学習目標(GIO)行動目標(SBOs)予習項目モデル・コア・カリキュラム第1回4月4日(火)1時限第2、3回4月5日(水)3、4時限北井矯正歯科治療の目的と意義および頭蓋顎顔面の成長・発育を理解する。1)矯正歯科治療の目的と意義を説明する。2)成長、発達の評価を説明する。3)暦齢と生理的年齢を説明する。4)リーウェイスペースを説明する。5)脳頭蓋(頭蓋冠、頭蓋底)、顔面頭蓋(上顎、下顎)の発育を説明する。6)成長の評価を説明する。7)歯・歯列の発達を説明する。教科書:矯正歯科治療の目的(p9)成長発育(p15)E-4-1)-①矯正治療の目的と意義E-2-3)-③顎顔面領域の成長・発育異常と不正咬合との関係第4、5回4月10日(月)3、4時限第6回4月11日(火)1時限第7回4月12日(水)3時限北井藤原正常咬合と不正咬合を理解する。1)正常咬合の概念を説明する。2)正常咬合の分類を説明する。3)個々の歯の位置異常を説明する。4)数歯にわたる位置異常を説明する。5)歯列弓形態の異常を説明する。6)上下歯列弓関係の異常を説明する。7)Angleの不正咬合分類を説明する。8)ターミナルプレーンを説明する。教科書:正常咬合と不正咬合(p59)E-4-1)-②正常咬合不正咬合の種類第8回4月12日(水)4時限第9、10回4月17日(月)3、4時限北井不正咬合の原因と不正咬合による障害を理解する。1)先天的・後天的原因を説明する。2)全身的・局所的原因を説明する。3)遺伝的・環境的原因を説明する。4)不正咬合による障害を説明する。教科書:不正咬合の原因(p85)不正咬合による障害(p9)E-4-1)-③不正咬合によって生じる障害E-4-1)-④不正咬合の原因B-3-2)-①不正咬合の予防第11回4月18日(火)1時限北井不正咬合の診察と検査を理解する。1)一般的、全身的、局所的診察を説明する。2)全身的検査を説明する。3)顔面写真、口腔内写真、口腔模型、歯・歯列のエックス線写真、セファログラム、その他のエックス線写真(顎関節、手根骨など)、機能検査(下顎位、下顎運動、筋機能、咀嚼機能、嚥下機能、発音機能)を説明する。教科書:検査(p129)E-4-1)-④不正咬合の診察と検査第12、13回4月19日(水)3、4時限北井セファロ分析の詳細を理解する。1)セファロ分析の計測点を列挙する。2)セファロ分析の基準平面を列挙する。3)セファロ分析の計測項目を列挙する。4)セファロ分析の計測項目を用いた診断法を説明する。教科書:頭部エックス線規格写真分析(p140)E-4-1)-④不正咬合の診断

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