教授要綱4年(2017)
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-65-9麻酔学・授業概要口腔顎顔面外科ではもちろん、小児歯科、保存科、その他、障がい者歯科治療においても全身麻酔法あるいは精神鎮静法の適用が多くなっている。現代の麻酔学は、ただ単に手術時の疼痛除去にとどまらず、快適な歯科治療の提供、さらに患者の生命の安全を守るために全身状態の管理をも研究する学問である。したがって、この教科内容を十分に理解するために、基礎医学・歯科医学ならびに臨床医学・歯科医学全般にわたる総合的な範囲を広く扱う。・教科書『歯科麻酔学 第7版』金子 譲 他編(医歯薬出版)・参考書・オフィスアワー水曜日 16時30分~17時30分 麻酔学研究室、櫻井 学教授、後藤隆志講師・評価方法定期試験の成績 90%、平常の成績 10%、平常点の評価方法 ⇒ 中間テスト 60%、小テスト 40%回 数担当者学習目標(GIO)行動目標(SBOs)予習項目モデル・コア・カリキュラム第1回4月5日(水)2時限櫻井安全で快適な歯科医療を行うために必要な全身麻酔の基礎知識を修得する全身麻酔の概念を説明できる全身麻酔の目的を説明できる全身麻酔の適応と禁忌を説明できる全身麻酔の流れを説明できる教科書:全身麻酔の概念(p251)、全身麻酔の適応(p253~p254)E-1-3)-(4)①全身麻酔の目的E-1-3)-(4)②全身麻酔の適応第2回4月12日(水)2時限金子安全で快適な歯科医療を行うために必要な全身麻酔の知識を修得する全身麻酔・全身管理における歯科医師の役割を説明できる教科書:麻酔・歯科麻酔の歴史(p3~10)A-2-①医の倫理と歴史経過第3回4月19日(水)1時限智原呼吸器系の基礎的知識を修得する気道系の構造と機能を説明できる肺臓の構造と機能を説明できる酸素・二酸化炭素の運搬が説明できる上気道の解剖・気道確保(p313-p318)、呼吸生理学の基本(p21~30)C-3-3)-(7)①気道系の構造と機能第4回4月19日(水)2時限智原循環器系の基礎的知識を修得する循環生理学の基礎が説明でき、体血圧の決定要素(心臓・血管・血液量)の関係を説明することができる心臓の動きと心電図の関係が説明できる心臓と血管系の解剖・循環生理学の基本(p30-40)C-2-3)-(3)①心臓の構造と機能第5回4月26日(水)2時限櫻井安全で快適な歯科医療を行うために患者管理(バイタルサイン、モニタリング)の知識を修得するバイタルサインを説明できる呼吸・循環のモニタリング機器の使用目的を説明できる呼吸の解剖と生理を説明できる循環の解剖と生理を説明できる血圧を規定する因子を説明できる血圧の測定法を分類し説明できる血圧の基準値と異常値を説明できる脈拍数の基準値と異常値を説明できる教科書:バイタルサイン(p110~p113)、モニタリング(p121~p123)、呼吸生理学の基本(p21~30)、上気道の解剖と機能(p313~p316)、循環生理学の基本(p130~p40)E-1-3)-(1)-①、②、③、④、⑤、⑨バイタルサイン血圧測定、脈拍数測定、呼吸数測定、体温測定、全身状態の把握第6回5月10日(水)2時限櫻井安全で快適な歯科医療を行うために全身麻酔の知識を修得する(術前管理)口腔外科手術のための全身麻酔の特殊性を説明できる全身麻酔の実施に際して考慮すべき全身状態を説明できる全身麻酔の実施に際して必要な全身状態の評価法を説明できる麻酔前投薬の目的を説明できる麻酔前投薬に使用する薬物を分類し、薬理作用を説明できる全身麻酔の術前準備を説明できる教科書:術前の全身状態(p257~p268)E-1-3)-(4)-①全身麻酔の目的E-1-4)-(3)-②全身麻酔の適応、周術期の管理E-1-3)-(4)-③前投薬
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