教授要綱4年(2017)
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-62-8歯科麻酔学・授業概要歯科治療をはじめ種々の口腔疾患手術時の除痛法、特に局所麻酔は、歯科診療において欠かせない手段であり使用頻度も高い。また、歯科を訪れる患者は、さまざまな全身疾患を保有していることもあり、医療事故防止のためには歯科治療に際して局所のみならず全身的な管理も必要である。本講義では、局所麻酔法と共に、全身疾患保有者などの歯科治療中の全身管理法について学習することを目的とする。・教科書『歯科麻酔学 第7版』金子 譲 他編(医歯薬出版)・参考書『無痛治療の実践テクニック歯科における安全で確実な局所麻酔』一戸達也 編(第一歯科出版)・オフィスアワー水曜日 16時30分~17時30分 麻酔学研究室、櫻井 学教授、後藤隆志講師・評価方法定期試験の成績 90%、平常の成績 10%、平常点の評価方法 ⇒ 中間テスト 60%、小テスト 40%回 数担当者学習目標(GIO)行動目標(SBOs)予習項目モデル・コア・カリキュラム第1回4月5日(水)1時限櫻井安全で快適な歯科医療を行うために全身管理の基礎的知識を修得する歯科臨床における歯科麻酔の役割を説明できる教科書:麻酔の概念、麻酔・歯科麻酔の歴史(p2~p8)A-1-④患者に適した医療の修得第2回4月12日(水)1時限櫻井安全で快適な歯科医療を行うために局所麻酔の基礎的知識を修得する神経の機能と構造を説明できる局所麻酔薬の作用機序を説明できる局所麻酔法を列挙できる局所麻酔薬を分類できる麻酔効果に及ぼす因子を説明できる局所麻酔薬の代謝と排泄を説明できる歯科用局所麻酔薬の特徴を説明できる局所麻酔に使用する器材を説明できる教科書:局所麻酔薬の作用機序、神経繊維の種類による局所麻酔効果の違い、局所麻酔薬(p147~p166)C-2-3)-(5)-②、③交感神経、副交感神経、活動電位E-1-3)-(3)-①、②、③局所麻酔の目的、局所麻酔の分類、局所麻酔に影響を及ぼす因子第3回4月26日(水)1時限櫻井安全で快適な歯科医療を行うために局所麻酔(血管収縮薬)の基礎的知識を修得する血管収縮薬含有の目的を列挙できる血管収縮薬を分類できるアドレナリンの作用を説明できるフェリプレシンの作用を説明できる血管収縮薬の臨床使用上の危険性を説明できる教科書:血管収縮薬(p166~p179)E-1-3)-(3)-④血管収縮薬の目的、種類、特徴第4回5月10日(水)1時限櫻井安全で快適な歯科医療を行うために局所麻酔法(表面麻酔、浸潤麻酔)の基礎的知識を修得する表面麻酔薬の適応を説明できる表面麻酔薬製剤を説明できる浸潤麻酔の適応を説明できる歯科用局所麻酔器の特徴を説明できる麻酔用注射針の特徴を説明できる注射針のリキャップ法を説明できる浸潤麻酔法を分類し、説明できる浸潤麻酔法の注意事項を説明できる教科書:局所麻酔法(p183~p189)E-1-3)-(3)-⑤局所麻酔法の種類と特徴第5回5月17日(水)1時限櫻井安全で快適な歯科医療を行うために局所麻酔法(伝達麻酔法)の基礎的知識を修得する伝達麻酔の利点・欠点が説明できる伝達麻酔の適応を説明できる伝達麻酔の吸引テストの意義について説明できる伝達麻酔法を分類し説明できる伝達麻酔の奏効範囲を説明できる局所麻酔時の局所的偶発症を分類し、説明できる教科書:局所麻酔に必要な解剖(p179~p183)、伝達麻酔法(p189~p193)、合併症とその対策(p193~p195)E-1-3)-(3)-⑤、⑥局所麻酔法の種類と特徴、局所麻酔時の合併症第6回5月24日(水)1時限櫻井安全で快適な歯科医療を行うために局所麻酔および患者管理の知識を修得する歯科治療時の全身的合併症を分類できる基礎疾患によらない合併症を分類し、原因と症状を説明できる薬物が原因となる合併症を分類し、説明できる誤飲・誤嚥を説明できるそれぞれの合併症の予防法を説明できる教科書:全身的合併症(p195~p200)、全身的偶発症(p539~p552)E-1-3)-(3)-⑥E-1-5)-①局所麻酔時の合併症歯科治療時の全身的合併症

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