教授要綱4年(2017)
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-46-3インプラント学・授業概要インプラント学では、デンタルインプラント治療を中心とした、歯および口腔領域の組織、器官欠損により発症する機能障害・審美障害を治療する歯科補綴学を学ぶものであり、可撤性義歯学、固定性義歯学、総義歯学をはじめとして口腔外科学、歯周病学と密接な関係を持つ学問である。本学問の中心となるデンタルインプラント治療は、1980年代初頭より臨床応用が盛んになったオッセオインテグレーションタイプのインプラントシステムの治療手技が確立したことで、歯および歯列の欠損治療に対する一つのオプションとして患者に提供するべき治療法として社会的認知を受けた。そのことにより、歯科補綴学としての教育の中に取り入れられたことで、咀嚼系学問を基礎として、治療に必要な手術手技にともなう顎顔面・口腔外科学系学問および歯周病学系学問の習得とも大きな関連を持つものである。・教科書『歯学生・卒直後研修医・若い歯科医師のために 歯科インプラント治療ガイドブック』永原國央 編改訂新版(クインテッセンス出版株式会社)・参考書『よくわかる口腔インプラント学』赤川安正、松浦正朗、矢谷博文、渡邉文彦 編(医歯薬出版株式会社)『全身疾患別にわかる!歯科インプラント治療のリスク度チェックとその対応』永原國央 編(クインテッセンス出版株式会社)、『口腔インプラント学実習書』公益社団法人日本口腔インプラント学会 編(永末書店)、『誰も語らなかった歯科医事紛争の真実 明暗を分けた判例の比較からわかる傾向と対策』植木 哲/永原国央 著(クインテッセンス出版株式会社)・オフィスアワー月曜日~金曜日 17:00~19:00、永原教授室 永原教授、口腔インプラント科診療科医員控室 田邉准教授・評価方法平常の成績 10%、試験の成績 90%  平常点の評価方法 ⇒ 中間試験(60%)、課題レポート(20%)、小テスト(20%)回 数担当者学習目標(GIO)行動目標(SBOs)予習項目モデル・コア・カリキュラム第1回4月6日(木)3時限永原歯科インプラント治療の変遷を理解するために、その歴史等の変遷を習得する①歯科医療のパラダイムシフトが説明できる。②人講師の歴史が説明できる。③歯科インプラント治療の歴史的経緯をを説明できる。④骨膜下インプラント、歯内骨内インプラント、粘膜内インプラント、骨内インプラントの各治療法の特徴となぜ現在使用されていないかを説明できる。⑤1回法、2回法の違いが説明できる。⑥インプラント体の表面性状について説明できる。⑦インプラント体とアバットメントの連結様式について説明できる。教科書:インプラント治療の基礎を学ぶP14~P23E-3-4)-(3)-①デンタルインプラントの種類、特徴、目的および意義第2回4月6日(木)4時限永原生体材料の科学を理解するために生体材料の生物学的特性、その分類、オッセオインテグレーションを習得する。①インプラント体として使用されている生体材料の生物学的性質と生体安全性を説明できる。②チタンの不導体膜について説明できる。③生体許容材料、生体不活性材料、生体活性材料の生物学的特色を説明できる。④生体許容材料、生体不活性材料、生体活性材料に含まれる材料を説明できる。⑤オッセオインテグレーションという状態をどのように獲得するか説明できる。⑥オッセオインテグレーションによるインプラント体の固定について説明できる。教科書:材料P152~P161E-3-4)-(3)-①デンタルインプラントの種類、特徴、目的および意義

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