教授要綱3年(2017)
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-44-病理学・口腔病理学実習3・授業概要講義における病理学・口腔病理学で紹介された疾病はその病態像を形態異常として捉える必要がある。本実習では代表的な疾病にみられる形態異常(主に組織学的変化)を光学顕微鏡観察を通して理解する。・教科書『新口腔病理学』高田隆 他(医歯薬出版)、『新編口腔外科・病理診断アトラス』下野正基他(医歯薬出版)、『口腔病理アトラス』高木実 編集(文光堂)・参考書『わかりやすい病理学』恒吉正澄(南江堂)、Leon Barnes et al. ed. WHO Classification of Tumours, Pathology and Genetics, Head and Neck Tumours, WHO Publications Center, IARC Press Lyon,・オフィスアワー講義日の午後17:00〜18:00、口腔病理学分野研究室、田沼教授・永山教授・江原講師・中尾助教(1号館4F)・評価方法実習レポート(50%)、 実習試験(50%)回 数担当者学習目標(GIO)行動目標(SBOs)予習項目モデル・コア・カリキュラム第1回5月26日(金)1時限田沼永山江原中尾病理学実習標本の作製を理解する。循環障害と代謝性病変を理解する。顕微鏡(VSシステム)の使用方法・観察方法を理解し、使用できる。うっ血、充血、出血による循環障害による組織の物質代謝異常、退行性病変(変性、萎縮、壊死)を説明できる。標本:うっ血肝教科書(わかりやすい病理学)序論p1-2教科書(わかりやすい病理学)循環障害 p24-34C-2-3)〜(1)人体の構造と機能E-1-1)-①・②診断に必要な事項と器材臨床検査項目C-4-3)循環障害C-4-3)-①〜⑦第2回5月26日(金)2時限田沼永山江原中尾炎症反応(肉芽腫性炎)を理解する。肉芽腫性炎(特異性炎)を分類し、説明できる。標本:肺結核、サルコイドーシス、急性化膿性炎(膿瘍)教科書 (口腔病理アトラス)口腔粘膜の感染性疾患p109-127C-4-4) 炎症C-4-4)-①〜④C-3-2)-⑥感染と免疫第3回6月7日(水)3時限田沼永山江原中尾口腔の嚢胞と嚢胞性疾患を理解する。嚢胞の発生機序を理解する。嚢胞の定義顎骨と軟組織に発生する嚢胞の臨床病態と病理所見を説明できる。標本:歯根嚢胞教科書 (口腔病理アトラス)歯原性嚢胞 p65-68E-2-4)-(5)-①・②嚢胞第4回6月7日(水)4時限田沼永山江原中尾口腔の嚢胞と嚢胞性疾患を理解する。歯原性・非歯原性嚢胞を理解する。歯原性嚢胞と非歯原性嚢胞の病理組織学的所見を説明できる。標本:鰓嚢胞、粘液貯留嚢胞教科書 (口腔病理アトラス)歯原性・非歯原性嚢胞p175-193E-2-4)-(5)-①〜④嚢胞第5回6月14日(水)3時限田沼永山江原中尾口腔粘膜粘膜疾患を理解する。白斑、紅斑、色素沈着を来す口腔粘膜疾患を列挙し説明できる。エプーリスの分類、病理組織学的変化と経時的変化を説明できる。標本:白板症、エプーリス教科書 (口腔病理アトラス)口腔の粘膜皮膚疾患p129-150教科書 (口腔病理アトラス)口腔の軟組織 p231-236E-2-4)-(4)-①・②口腔粘膜疾患E-2-4)-(5)-⑦〜⑬腫瘍および類似疾患第6回6月14日(水)4時限田沼永山江原中尾水疱、びらん、潰瘍、白斑、紅斑、色素沈着をきたす口腔粘膜疾患を理解する。白斑、紅斑、色素沈着を来す口腔粘膜疾患を列挙し説明できる。水疱、びらん、潰瘍、をきたす口腔粘膜疾患を列挙し説明できる。標本:扁平苔蘚、尋常性天疱瘡、水疱性類天疱瘡教科書 (口腔病理アトラス)口腔の粘膜皮膚疾患 p129-150E-2-4)-(4)-①・②口腔粘膜疾患E-2-4)-(5)-⑦〜⑬腫瘍および類似疾患第7回6月21日(水)3時限田沼永山江原中尾口腔粘膜疾患の病理組織像の特徴を説明できる。口腔癌の病理組織像の特徴を理解する。前癌病変の特徴と(微小)浸潤増殖像を説明できる。良性腫瘍と悪性腫瘍の違いを説明できる。標本:乳頭腫、上皮異形成教科書 (口腔病理アトラス)口腔粘膜上皮の腫瘍 p221-224E-2-4)-(4)-①・②口腔粘膜疾患E-2-4)-(5)-⑦〜⑬腫瘍および類似疾患

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