教授要綱2年(2017)
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-58-口腔解剖学5・授業概要「口腔解剖学」は口腔領域の解剖学であり、その内容は「歯の形態学」と「口腔組織・発生学」に2大別される。「歯の形態学」では永久歯と乳歯の歯種別の基本的形態と特徴、歯の発生・発育・萌出時期と萌出順序、歯列と咬合、歯の形態異常などを学習し、並行して行う口腔解剖学実習(歯型彫刻実習)を通して、歯の形態と特徴を3次元的に表現するという、歯科医師にとって必要不可欠な知識と基本技能を習得する。「口腔組織・発生学」では、口腔・顎・顔面領域の発生、歯の発生から萌出、乳歯と永久歯との交換の組織学的過程を学ぶほか、歯周組織、口腔粘膜、顎骨、顎関節、舌、唾液腺などの口腔諸組織の発生過程と微細な組織構造について学習し、演習試験形式の口腔解剖学実習(口腔組織・発生学実習)と解説講義の繰り返しを行って口腔解剖学の知識の定着をはかる。さらに歯と歯周組織、口腔領域の他の構造にみられる加齢変化(経年変化および老化)や臨床科目との関連性を踏まえた内容を学ぶことにより、全人的医療を担う歯科医師として必須の「口腔解剖学」の知識を習得する。また、歯科医師国家試験の口腔解剖学と関連する臨床系分野の過去問題の出題内容を理解し、正解を解説できる学力を培うための総合演習やチーム基盤型学習も行う。また、学習目標の到達度を教員および学生側が自己点検・評価するため、約1か月ごとに授業の進行度に合わせた中間試験(多肢選択問題形式60問)と2回の確認テスト(多肢選択問題形式60問)により、「知識」の形成・定着を目的とする形成的評価を行う。なお、中間試験および2回の確認テストを欠席した場合は0点として取り扱い、追加のテストは行わないことに留意する。 第1回、第33回の授業で行う実力テストは診断的評価であるため、平常点には含めない。・教科書『歯の解剖学』(金原出版)、『カラーアトラス口腔組織発生学 第4版』(わかば出版)、『口腔組織・発生学 第2版』(医歯薬出版)、『配布講義資料』(口腔解剖学、発生学、歯型彫刻実習マニュアル)・参考書『配布資料』(口腔解剖学、発生学、歯型彫刻実習マニュアル)』、『ネッター頭頸部・口腔顎顔面の臨床解剖学アトラス』(医歯薬出版)、e-ラーニング資料(moodle掲載)・オフィスアワー月曜日〜金曜日 17:00〜18:30、1号館3階 滝川教授室(滝川教授)、口腔解剖学研究室[1号館4階](河野講師、杉山助教)・評価方法試験の成績 90%、平常点 10%  平常点の割合 ⇒ 確認テスト① 20%、中間試験 60%、確認テスト② 20%回 数担当者学習目標(GIO)行動目標(SBOs)予習項目モデル・コア・カリキュラム第1回4月4日(火)3時限滝川実力テスト [診断的評価](多肢選択問題30問)口腔解剖学 概論1)口腔の範囲、口腔を構成する構造、歯列、歯種別の機能を理解する。①口腔前庭と固有口腔を理解する。②舌の構造と機能を理解する。③硬口蓋、軟口蓋、口蓋帆の構造と機能を理解する。□ 「歯科医学入門」で履修した口腔解剖学の内容を説明できる。□ 歯の形態学と口腔組織・発生学の概要を説明できる。□ 摂食、咀嚼、嚥下過程を説明できる。□ 口腔前庭と固有口腔を説明できる。□ 舌の構造と機能の概要を説明できる。□ 硬口蓋と軟口蓋、口蓋帆を説明できる。1学年で配布された「歯科医学入門」の冊子シラバス「口腔解剖学」授業概要「歯の解剖学」p3、「口腔組織・発生学」p2〜p9、配布講義資料(口腔解剖学)解剖学の教科書など参考書(「ネッター頭頸部・口腔顎顔面の臨床解剖学アトラス」)解剖学の教科書など参考書(「ネッター頭頸部・口腔顎顔面の臨床解剖学アトラス」)解剖学の教科書など参考書(「ネッター頭頸部・口腔顎顔面の臨床解剖学アトラス」)E-2-2)-③、⑥口腔前庭と固有口腔E-2-2)-②舌の構造と機能E-2-2)-③歯列と咬合E-2-2)-⑥咀嚼の意義E-2-2)-⑥、E-2-1)-⑧摂食、咀嚼、嚥下の過程E-2-2)-⑥、⑦口唇・口腔の基本構造と機能

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