教授要綱2年(2017)
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-139-司法解剖)の基本的事項を説明できる。*⑤基本的予防策(ダブルチェック、チェックリスト法、薬品名称の改善、フェイルセーフ・フールプルーフの考え方など)について概説できる。A-5-3)医療従事者の健康と安全一般目標:医療従事者が遭遇する危険性(事故、感染等)について、基本的な予防・対処および改善の方法を学ぶ。到達目標:*①医療従事者の健康管理(予防接種を含む)の重要性を説明できる。*②標準予防策の必要性を説明できる。*③患者隔離の必要な場合について説明できる。*④針刺し事故等に遭遇した際の対処の仕方を説明できる。*⑤医療現場における労働環境の改善の必要性を説明できる。A-6 生涯学習A-6-1)生涯学習への準備一般目標:歯科医学・医療・科学技術の進歩と社会の変化(経済的側面を含む)やワーク・ライフ・バランスに留意して、歯科医師としてのキャリアを継続させる生涯学習者としての能力(知識、技能、態度・行動)を身につける。到達目標: ①自ら問題点を探し出し、自己学習によってそれを解決することができる。 ②歯科医学・医療に関連する情報を客観的・批判的に統合整理することができる。 ③医療の改善のために不断の評価・検証と倫理的および患者の利益と安全に配慮した科学的研究が必要であることの重要性を説明できる。A-6-2)研究マインドの涵養一般目標:生命科学や医療技術の成果について生涯を通じて学び、病因や病態を解明するなどの研究マインドを涵養する。到達目標: ①研究は、医学・医療の発展や患者の利益の増進を目的としてに行われるべきことを説明できる。 ②生命科学の講義・実習で得た知識をもとに、診療で経験した病態の解析ができる。 ③患者や疾患の分析をもとに、教科書・論文などから最新の情報を検索・整理統合し、疾患の理解・診断・治療の進化につなげることができる。 ④検索・検出した医学・医療情報から新たな課題・仮説を設定し、解決に向けて科学的研究(臨床研究、疫学研究、生命科学研究等)に参加することができる。A-7 対人関係能力A-7-1)コミュニケーション一般目標:信頼関係を確立するために、コミュニケーションの重要性を理解し、その能力を身につける。到達目標:*①コミュニケーションの目的と技法(言語的と非言語的)を説明できる。 【患者本人、保護者および介護者への説明を含む。】*②信頼関係を確立するためのコミュニケーションの条件を説明できる。*③コミュニケーションを通じて良好な人間関係を築くことができる。A-7-2)医療面接一般目標:良好な患者-歯科医師関係を築くために必要な医療面接の基本的な態度、知識および技能を身につける。到達目標:*①医療面接の役割を説明できる。 ②主訴をよく聞き取るとともに、患者の病気に対する考えや治療に対する希望を把握できる。 ③患者の身体的・精神的・社会的苦痛に配慮し、問題点を抽出、整理できる。 ④患者の不安、不満や表情・行動の変化に適切に対応できる。 ⑤患者に診断結果と治療方針を適切に説明できる。*⑥必要に応じて、他の医療機関への適切な紹介を行うための手続きを説明できる。*⑦患者のプライバシーに配慮できる。*⑧患者情報の守秘義務と患者等への情報提供の重要性を理解し、適切な取扱いができる。A-7-3)患者中心のチーム医療一般目標:患者中心のチーム医療の重要性を理解し、他の医療従事者との連携を学ぶ。到達目標:*①患者中心のチーム医療の意義を説明できる。*②医療チームや各構成員(歯科医師、医師、薬剤師、看護師、歯科衛生士、歯科技工士、その他の医療職)の役割分担と連携・責任体制について説明し、チームの一員として参加できる。*③保健・医療・福祉・介護の連携を理解し、歯科医師の役割を説明できる。B 社会と歯学B-1 健康の概念一般目標:健康と疾病の概念を理解する。
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