教授要綱2年(2017)
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-129-公衆衛生学18・授業概要歯科医師は、歯科医療及び保健指導を掌ることによって、公衆衛生の向上及び増進に寄与し、国民の健康な生活を確保するのが任務とされている。人々が健康な生活を送るためには、個別的な対応だけでなく、個々では解決できないような問題に対する社会的対応も必要である。公衆衛生学は、個人の健康の保持・増進はもとより、社会的対応を通じた疾病の予防や、健康の増進を図るための科学的な方法や技術を提供する学問である。具体的には環境保健、疾病予防、健康教育、健康管理、保健行政、医療制度および社会保障などがあり、これらを学ぶことによって疾病や健康を生物医学的な視点だけで捉えるのではなく、精神的側面や社会的側面を含めた全人的視点を獲得することができる。・教科書『スタンダード 衛生・公衆衛生』 安井利一 他編(学研書院)・参考書『衛生学・公衆衛生学』 宮武光吉 他編(医歯薬出版)・オフィスアワー月~金曜日 16時30分~17時30分 友藤教授室:友藤教授火・木曜日 16時30分~18時 社会口腔保健学研究室:廣瀬講師・評価方法試験の成績 90%、平常の成績 10% 平常点の評価方法 ⇒ ノート提出18-1 ユニット:個人の健康と生活回 数担当者学習目標(GIO)行動目標(SBOs)予習項目モデル・コア・カリキュラム第1回4月4日(火)1時限磯﨑衛生学・公衆衛生学を理解する。健康の概念を理解する。1)衛生の語源を説明する。2)国民生活と社会環境の変遷を説明する。3)WHOの健康の定義と概念を述べる。4)プライマリーヘルスケアとヘルスプロモーションについて説明する。5)ハイリスクアプローチとポピュレーションアプローチについて説明する。教科書: 衛生学・公衆衛生学序論(p1~p7)、健康の保持増進(p11~p15)B-1①健康の概念B-3-1)③プライマリヘルスケアとヘルスプロモーション第2回4月4日(火)2時限磯﨑疫学の考え方を理解する。1)疫学の目的と定義を説明する。2)疾病・障害の発生と規定因子を疫学モデルを用いて説明する。教科書:疫学の概念(p25~p26)、疫学的要因(p26~p28)B-4-1)①疫学、EBM第3回4月6日(木)1時限磯﨑疫学の研究方法を理解する。1)疫学研究の方法を列挙する。2)臨床疫学の考え方を説明する。教科書:疫学の研究方法(p28~p32)B-4-1)①疫学、EBM第4回4月6日(木)2時限磯﨑疫学研究の指標を理解する。1)リスク要因の評価の指標を説明する。教科書:疫学の統計方法(p33~p39)、リスク要因の影響評価のための指標(p39~p41)B-4-1)①疫学、EBMB-4-1)②スクリーニング検査B-4-2)③調査方法と分析第5回4月11日(火)1時限廣瀬疾病予防の考え方を理解する。1)疾病の自然史と予防手段の適用段階の関係を説明する。2)国際生活機能分類を説明する。教科書:疾病予防の概念(p43~p48)B-1③障害と疾病の概念B-3-1)①第一次、第二次、第三次予防B-2-2)⑦ノーマライゼーション第6回4月11日(火)2時限廣瀬感染症の予防を理解する。1)感染症の種類と動向を説明する。2)感染症予防対策を説明する。教科書:感染症の予防(p48~p62)B-1③疾病の概念B-3-1)①第一次、第二次、第三次予防
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